
先物取引 > サヤトリ入門
先物取引を行う場合、
売るだけ買うだけという単品の取引では思惑と逆に相場が動いた場合に大きくリスクが発生する事になり、
常に相場の上げ下げというリスクと隣り合わせになります。
サヤ取りとは限月間、市場間、現物と先物、相関関係のある商品間などで生じる価格差(サヤ)の拡大や縮小などを狙って
売りと買いを同時に行うことで利益を追求する取引手法の事で、相場の上げ下げは利益に直接関係しません。
ハイリスク・ハイリターンと呼ばれる商品先物取引をローリスク・ミドルリターンの取引として活用する方法のひとつとして、商品市場でも最近急速に注目を集めています。
異なる市場で同じ商品を売買する取引で、その組み合わせとしては東京コーンと福岡コーン、東京ガソリンと中部ガソリンなどの組み合わせがあります。
またNY市場で金を買い東京市場で金を売る等、海外市場と日本市場でのアービトラージは商社がよく利用する取引手法です。
アービトラージはサヤ取りの中でも最もリスクの少ない取引と言えるでしょう。
値動きに相関性があり異る銘柄どうしのサヤ取りで、その組み合わせとしてはコーンと大豆、アラビカコーヒーとロブスタコーヒー、ガソリンと灯油、金と白金等があります。
ストラドルはサヤ取りの中で最も組み合わせが多く、一般的な取引です。
注 原油と石油製品(ガソリン、灯油)のサヤ取りを特定してクラックスプレットと言います。
同じ銘柄で限月間のサヤを取る手法。通常ありえない位大幅な順サヤになった時に、当限に近い限月を買い先物を売る等。
例えばガソリンの当限を買って期先を売るような取引を言います。
東京ガソリンと中部ガソリンのサヤ(価格差)のチャートです。
この鞘チャートから、東京ガソリンは中部ガソリンに対しおおよそ500円割高(本来あるべきサヤ)だと判断できます。
この事から理屈は簡単で、1000円以上東京市場が割高な時に東京売り・中部買い。
逆に中部が東京より割高な時に東京買い・中部売りのポジションを取るのが有利だと考えられます。
見てのとおり、ボラティリティーが非常に低くローリスク・ローリターンなさや取りと言えるでしょう。
※このサヤチャートは先限つなぎ足のチャートであり、実際は限月移動によりサヤチャートは変化します。
また特定限月の組み合わせによってサヤ形成は変化します。
各限月でのサヤの特性を探す事によりより有利なサヤが見つかるはずです。
倍率をあわせるなら、東京:中部で1:5が妥当な比率になります。
東京ゴムの先物と当限のサヤ(価格差)のチャートです。
(価格差無し)を境にプラス圏内が順サヤゾーン、マイナス圏内が逆さやゾーンとなります。
これを鞘チャートから過去二年間、おおよそ10〜4月頃が順さやで推移しておりその後4〜7月にかけ逆サヤ化が進み、7月前後に逆サヤのピークをつける傾向が強いように考えられます。
4月頃当先10円以上の順サヤ時期に当限〜中物限月を買い・先物を売る作戦が有効だと考えられます。
ある程度決まった鞘の中で推移している為、片張り(アウトライト)と比較するとリスクは限定されますが、
アービトラージに比べるとリスク・リターンともに高い取引だと言えるでしょう。
※当然ながら当限は先物限月と比較すると出来高、取組高が少なく、仕掛け手仕舞いともに指値を使いながらの慎重な売買が要求されます。
東京IOM大豆と東京とうもろこしのサヤ(価格差)のチャートです。
当然コーンよりも大豆の方が高いので常にプラス圏内で推移しています。
この鞘チャートから特にこれといった規則性を見る事は出来ず、単品銘柄と変わらない動きをしています。
去年の秋から大豆買い・コーン売りのトレンドが続いていますが、ここ最近これまでのトレンドに変化が出て来ています。(07年5月1日現在)
特にこの組み合わせは比価(IOM大豆÷コーン)を使ってポジションを取る方法が有効です。
アービトラージやスプレットと比較するとハイリスクハイリターンな手法で、場合によっては片張りに近い手法と言えるでしょう。
※コーンと大豆の証拠金や限月によっては倍率に違いがある為、組み合わせ枚数は1:1とはならず先物どおしだと、コーン・大豆で4:5が妥当な比率になります。
トレンドが発生していると考えられる銘柄においては利益が乗り出した時に増玉をする利乗せが効果的である。
ただしくれぐ仕掛け枚数が逆ピラミッド形にならないように心がけ、利益が乗りだし利乗せを実行し始めた際はストップロスを段階的に引けあげる(売りの際は引き下げる)事。
通常増玉といえば、ナンピンが有名だが、ナンピンスカンピンという格言が示すとおり、不利な状況での増玉は危険である。
天底は人知の外であり、天井、大底狙いは非常に危険なトレードであると言えよう。
天井売り、大底買いにはロマンがあるが、相場において大底・天井が出現する確率は非常に低く大きなリスクは拭いきれない。
1998年にロシア危機で大敗を喫した、LTCM(ノーベル賞受賞者などの天才集団率いるファンド)・ソロス率いるクオンタムファンド、ジュリアンロバートソン率いるタイガーファンド、等の投資手法は大雑把に分けると逆張りになる。
安いから買い、高いから売るという感覚はなるべく考えから切り離し、上がっている銘柄を買い、下がっている銘柄を売るという感覚を養うようにしよう。
基本中の基本であるがアップトレンドとは安値・高値の切り上げから成り立ち、ダウントレンドとは高値・安値の切り下げから成り立つ。
天井感の売り、大底感の買いを仕掛けるならトレンド転換を感じ取れるような動きになってから仕掛けても決して遅くはないだろう。
仮に、勝率66%で損切りが投資額に対して50%、利食いが20%のトレードがあるとする。このトレードに優位性は見出せるか?答えはノーだ。
勝率33%で、損切りが投資額に対して20%、利食いは50%のトレードはどうか?これには優位性を見出せる。
トレードとは、数学的な確率の世界であると考え、そのトレードに優位性があるのかどうか?を常に考えた上でポジションを取るべきだろう。
世界的に成功をおさめたトレーダーたちのほとんどがトレーディングルールの重要性についてコメントしている。
実はトレードの鍵はここにあるといっても過言では無く、資金配分・損切りライン・利食いポイント等をルール化する事が重要である。
またそれに取引手法をルール化すればそれがシステムトレードになる。
片張りと比べるとリスクは少ない。
片張りと比べると日々の値動きに一喜一憂する事無く、じっくり見る事が出来る。
片張りと比べるとリターン(収益率)は少ない。
1.基本的に狙うのは非常識なサヤ。本来同値に近いものが特別な要因で
大きな価格差が生じた時等に仕掛ける。
片張りと比べると日々の値動きに一喜一憂する事無く、じっくり見る事が出来る。
2.片張り同様に、サヤにおけるテクニカルにも気を配る。
3.片張り同様に、資金半分にも十分気を配る。
片張りと比べるとリターン(収益率)は少ない。
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